【歴史】

交通銀行(こうつうぎんこう、英: Bank of Communications Limited)は香港での中国系銀行および保険会社「八行五保」の一つです。1908年に設立され、本社は上海の浦東新区にあります。1958年、香港支店の営業を続ける一方、国内業務において現地の中国人民銀行、および交通銀行を基盤に設立された中国人民建設銀行と合併しました。1987年、交通銀行として再編成後は対外業務を正式に開始し、中国初の全国的な国有株式制商業銀行になりました。中国財政部、香港中央結算(代理人)有限公司およびHSBC(香港上海銀行)を主要株主とし、2005年には上海証券取引所に、2007年には香港証券取引所に上場しています。中国大陸側の交通銀行は、中国銀行、中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行とともに中国の五大銀行のひとつに数えられています。2012年7月16日には、台北にも支店を開設しました。 

現在では、伝統的なネットワークのマン・ツー・マンのサービスと総合的な最新デジタルサービスを組み合わせ、企業向け・個人向け金融業務、国際金融業務、中間業務などの分野で専門サービスを提供しています。

【日本への進出、東京支店】

 交通銀行は、1995年年に東京支店を設置しました。中国資本の銀行の内、中国銀行に次いで2番目に日本へ支店を開設したことになります。交通銀行内としては、香港、ニューヨークに次いで3店目の海外支店です。

交通銀行東京支店では、日中両国の個人および法人の顧客向けに預金・送金・外国為替取引・融資・個人不動産担保ローン・貿易金融などの総合金融サービスを提供しています。

【中国国内での営業状況】

交通銀行は、中国国内および海外各地に機構システム・業務ネットワークが展開しており、経済発展地域、経済中心都市、国際金融センターを網羅しています。現在では、大陸部の各省・直轄市、自治区、チベット、青海に省レベルの支店29店を、中国内の大・中都市190都市以上に営業ネットワーク2648カ所を設けています。

【海外での営業状況】

中国国外では、ニューヨーク、東京、香港、シンガポール、ソウル、マカオ、フランクフルトに支店、ロンドン、シドニーに事務所を設立しています。また、世界125カ国・地域の銀行1千行と代理店契約を結んでいます。2009年末時点での資産総額は3兆3100億元。行員数は7万9千人。2009年世界銀行1千行番付(英バンカー誌が発表)では56位、1級資本としては49位にランクインしました。